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Microsoft、ゲームのロード時間を大幅削減する『Direct Storage』について、Windows版提供予定であることを公開

ゲーム
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Microsoftは現地時間2020年9月1日、ゲームマルチメディア処理のAPI群であるDirect Xに追加予定のAPI『Direct Storage』に関する情報を公開した。本APIは、Microsoft製次世代ゲーム機『Xbox Series X』で採用されるアーキテクチャ『Xbox Velocity Architecture』に内包されている。本APIがこの度、Windows10でも利用可能になることが明らかとなった。

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ロード時間問題とは

昨今のゲームでは、オープンワールドなどのゲームの増加に伴い、ストレージ領域から読み込むべきゲームアセットの容量が著しく増えており、ロード時間が開発者の悩みのタネとなっている。具体的には、オープンワールドのゲームにおいて、ワープなどを行った際、広大なワールド地形情報を読み込む必要があり、ひどい場合には1分ちかいロード時間が必要となる場合もある。

それらの問題について『Xbox Velocity Architecture』は取り組んでおり、このAPIを利用することによりロード時間の短縮とより広大なオープンワールドを期待することが可能だ。

Xbox Series X – Xbox Velocity Architecture Trailer

ストレージ技術とゲームIOパターンの進化

SSD及びPCIe、特にNVMeの進化により、ストレージの読み込み速度が、従来では毎秒数Mバイトであったところが、『Xbox Series X』では毎秒数Gバイトを実現している。

また従来では少ないIOリクエストで大きな領域のデータを読み込む、という方法が取られていたが、これらの技術により、大量のIOリクエストで、小さい領域のデータを読み込む、という方法を取ることで断片的なデータをロードするというアプローチをとっている。本手法によりIOリクエストは増えるものの、メモリ効率が従来に比べ高く、オープンワールドのようなより広大なゲームシーン、そして草木や小石などより細かいアセットの実現が可能となっている。

現在一般に用いられているストレージAPIは、この大量のIOリクエストを効率よく捌く機能が搭載されていないため、これらの手法を取ることができないが、PC版『Direct Storage』を用いることができれば、これらの手法により、大幅にデータ読み込みを短縮できるようになるわけである。

何故NVMeなのか

『NVMe』とは、『Non-Volatile Memory Express』の略で、SSDを始めとした不揮発性メモリによって構成されているフラッシュストレージのために最適化された通信プロトコルのことをいう。本通信プロトコルは、コマンド処理のためのキューが従来1個であったのに対し、65,536個と増えており、一気に大量のデータの読み書きをすることに優れている。

そのため、前述の通り、小規模のデータを大量に同時に読み込みたいという、要求にマッチした設計になっていることから本プロトコルが採用された。

まとめ

『Direct Storage』のWindows版の登場により、大容量データの読み込みが必要なゲーム、特にオープンワールドのゲームのプレイ環境が大きく改善されることが期待される。

詳細情報

DirectStorage is coming to PC | DirectX Developer Blog
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